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阪神大震災と夙川の街

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今日、1月17日は西宮で育った僕らにとって忘れられない大震災の日です。あれから、13年。そんなに長い時間が経過したという実感が僕にはなく、むしろほんの去年くらいの出来事の様に鮮明な記憶です。



記憶といっても、僕は実際に揺れを経験しておらず、ちょうど長野へスキーに行っている最中の出来事だったのです。

長時間かけてやっとの思い出帰ってきた西宮は、どれがまっすぐでどれが傾いているのかわからないほど建物も道も電柱もゆがんでいました。



当時、夙川と苦楽園にあったB2Cに真っ先に駆けつけました。山の手にあった苦楽園のB2C−North は被害も少なく、中に入ってびっくりするくらい大丈夫でした。



ただ、夙川店の方は店内がうその様にものが散乱し、上の階においてあったはずの冷蔵庫がどうやって下りて来たのか、下の階で壊れていました。階段にもひび割れがあり、3件隣のビルは線路に向かって倒れこんでいます。それでもギリギリで無事、という感じでした。



街だけでなく人々の様子もすっかり変わり皆がおびえている様子で、埃っぽい夙川は高級住宅地である事がうその様に荒れ果てていました。



僕はその現実を受け入れる事ができず、「これは嘘だ!」と自分に言い聞かせたのです。一緒にスキーに行っていた数名のスタッフに、「すぐ片付けるぞ。片付きしだい営業開始だ」

スタッフは驚いたように「え!! マジですか? こんな瓦礫のなか、お客さんは来るんですか? 水は?ガスは??」



僕は息を荒げて「明日大阪に行って買えるだけのポリタンクとポットを買ってくる。電気さえあればお店は営業できる。」



大阪中のスーパーや金物屋(当時は今ほどホームセンターがなかった)を駆けずり回り、30個ほどのポリタンクと10個ほどの電気ポットを買い込みました。



そして僕は震災後わずか4日目にして営業を再開したのです。

「どうします?シャンプーだけの営業にしますか? こんな時にお金もらえないですよね」と尋ねるスタッフに僕はこう返しました。

「こんな地震は認めないぞ。だから、今までと同じなんだよ。カットやパーマやカラーで、お代金をいただき、プロの仕事をするんだ。ただアクシデントで水とガスが出ないだけだ。ボランティアもしないし、限定営業もしない。水がなくなるまで全部普通にやる。」意味のわからない強気の声明にスタッフは従うしかありません。

「それにしてもお客さんなんて来るんですかね」



 営業を始めて2時間、誰も来てはくれませんでした。しかし、午後になって常連のお客様が「開いてるの!? 信じられない。髪がどうしても切りたくて。切りたかったのに地震がきちゃったから! 今からいいですか!?」

僕は美容師の仕事が出来る事に感動し、涙がでそうでした。おそらく僕は被災地でもっとも最初に復興した美容師だったのです。



その後は・・・ 信じられない程の数のお客様がおみえになられ、カラーもパーマもやりました。会話はもっぱら「ご家族の皆さんは無事ですか?お家は大丈夫ですか」。

ほかのお店は全く営業していませんから、髪がどうしようもなくお困まりの方が多かったのでしょう。「こんな悲惨な目にあって、髪までグチャグチャじゃあ、余計気が滅入るわ。だから、髪が切れてすごく嬉しい。がんばって営業して、すごいわね。これこそ人助けね」まさか、こんなに喜んでもらえるとは。僕には人助けなんて高尚な気持ちはなく、ただ、焦って取り乱して何をしていいかわからずに普通に営業するという選択をしただけだったから。



 そしていよいよ今日の水が残り少ない、と思ったとき更なる奇跡が起こりました。水道から水が出始めたのです。後から知った事ですが、お店の付近の限られたエリアで水が出ただけだったそうです。まあ、しかし、とにかく水が出たのです。



その日は深夜まで営業を続けました。ただ、ただ、美容の仕事が再開している事実が嬉しくて。



震災を一緒にくぐりぬけた、その二つの店舗は今はもう、ありません。ただ、僕にとっての本拠地はやっぱり西宮。すっかり人口が増えて便利に様変わりした西宮ですが僕には愛着がある街です。いつかもう一度、夙川付近で美容室をやりたいなあ、なんて思いは消えていません。


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コメント(10)

あの時は伊丹の実家で高校3年生してました。

地震が起こる数分前(もしかしたら数分も経って無かったかも)に目覚めた記憶があります


うちの近所はそれほど被害無かったけど、うちの高校一帯が被害ヒドかった…

B2Cに初めて行ったのは夙川でした☆
震災から5〜6年過ぎた頃だから、キレイなお店しか知らないですけどね(^^;)

ニュースから着ました。

ってか、知ってるお顔で驚きました。。←ケーブルテレビかなんかで( ̄m ̄〃)

私は当時4日目にはもう親戚のいる九州に飛んでいたので現地に残ったかたより苦労はしてませんが、

重い悲しみは背負いました。

初日か二日目?だけ広田小学校で水をもらいに並びました。



営業されてたとはすばらしいです。

夙川のお店はなくなったんですねぇ。



あれから13年か〜

早いなあ。あの日あの地震が起こらなかったら、

僕の人生は今とは違うんだろうなあ。



感慨深いですが、少なくともあの時誘われたスキーに参加してなかったら僕は多少なりとも怪我ぐらいはしていたでしょう。

スキーに誘ってくれてありがとう。



感謝してます。

早いですねあれから13年。僕はまだ小学生でした!

広島だったんですが、揺れはかなりあったのは今でも忘れません。

4日目で営業かなりすごいです!お客様もこられるとは想像できませんがやっぱ求められてる方がいる限りはやらなければって思われてるshujiさんがほんと素晴らしいなと思いました

これからも益々頑張って下さい

日記キーワードの「阪神大震災」からきました。

震災直後から、美容室の営業をされていたとのこと…

読ませて頂いて、感激しちゃいました。

私は幸い震災にはあっていないのですが、

13年前に美容室を訪れた女性たちが、そんなときだからこそ

いつも通りにきれいにしてもらえたこと…どれほど嬉しかっただろうと思います!

お店、B2Cっていうんですね

いつか、髪を切ってもらいに行ってみたくなりました☆

そうだったんですね
大変な中
自分で決めて
指示を出す
すごい選択だけど
自分で決めた事だからこそあとあとも
やって良かったと輝く思い出になるんですね

お疲れさまです。
阪神淡路大震災…全く気付かず寝ていた私でしたが、まさか美容院が開いてたなんてビックリです…。
すごいです。
すごすぎですm(__)m

自分がちっぽけに感じます。
どうしてそこまで美容師でいられるんですか?

すごい。。。

なんだか感動しました。

もうないだなんて。。。なんだか寂しいですね。



私もsyujiさんのような感動の体験、できるといいなぁ。。。

そのためにも美容を一生懸命好きで頑張っていこうって思いました☆

なんだかこの仕事について本当にラッキーだと思えたし、やる気が出ました。

ありがとうございます☆

本当にたくさんのコメント、ありがとうございました。



YO!Hey☆ さん

そんな朝早くから起きるなんて、虫の知らせでしょうか。

しかしながら、夙川の激震地帯で、ゆれても目覚めなかった人の話もすごかったです。

震度7でなぜ起きない!!

ちなみに震災後7日後には結構お店の中も片付いてキレイになっていました。



ゆずぴぃさん

多くの方が避難されて行きましたね。僕も両親が大阪市内に住んでいたので、お店の事がなければ避難したかもしれません。しかし、お店を夙川に構え、西宮に根付いて生きている僕には、そこにいる、と言う選択しかありませんでした。つくづく実感しましたね。「水は重い!」



のりぴ☆ さん

そう、13年。お互い年取ったね。 それにしても、あんなに好きだったスキーに行く気が起こらない。いつからこんなに寒がりになってしまったんだろう。

西宮で生まれ育った僕よりも、愛媛県からやってきたのりぴ☆ さんの方が、震災による人生の変化は大きかっただろうね。

そうだね、あの時家にいたら、たくさんあった本棚の下敷きになっていたかもしれないね。今思えばいい時にスキーに行ったもんです。ほとんど滑れなかったけど。



・ω・▽にゆ さん

そう。そんな時だから皆すこしでもキレイでいたかったのです。

そう言えばあのときの僕は・・・ たまたま髪が伸びていて、しかもそれに面白かってパーマかけてとんでもないヘアスタイルになったときに地震が来て・・・



人の髪は一生懸命切っていたのに、自分の髪はヤケクソで放置したまま、悲惨でした。



いつでも結構です。是非いらしてください!! きっと。



マーシー★ さん

広島も揺れたんですか!?

ちなみに僕は「求められてる方がいる限りはやらなければ」などという高尚な気持ちでお店を開けたのではありません。

ただ、うろたえて、気持ちが高ぶって、無理やりにでも普段どおりにしていないと気がおかしくなりそうだったのです。僕は揺れを経験しなかったので、余計に街と人々の変貌ぶりを受け入れることができませんでした。

 僕も皆と一緒に揺れていたら、違った行動を取っていたと思います。



るん さん

震災の思い出を「輝く思い出」と言って貰えると思いませんでした(笑)

頭の中ではずいぶん灰色で埃っぽい思い出なんですよ。 非常事態のときほど、人より自分の判断がモノをいいます。自分で決めるしかないですから。



***チッヒ-*** さん

「どうしてそこまで美容師でいられるんですか? 」

の答えですが、そういう非常事態では「自分が美容師であること」だけしか分かりませんでした。それがすべてで、それが一番失いたくないことだったという事です。



aki さん

「私もsyujiさんのような感動の体験、できるといいなぁ。。。 」

ちょっとまって!! こんな体験、さすがにしない方がいいよ!!

地震は怖いぞー!

普通にこの仕事ができているのが一番ラッキーな事なのですよ。



探して居ます、阪神大震災を探して居ますのでの時に夙川に住む山本良子さんを探して居ます、正です

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