軟毛で傷みやすい、パーマが難しい髪質です。Instaにありがちな「コテで仕上げた偽パーマ」には勝てませんが、リアル画像です。ご自宅でご自分で乾かしてもこうなります。
なぜパーマは失敗されるのか・・・理由があります。
長年お付き合いのお客様ですが、一度地元の美容室でパーマをかけて失敗されてしまい、かなりのダメージでした。1年以上かけて髪が入れ替わり、完全復活なので良いパーマがかかりそうなのでウェーブパーマにチャレンジです。
軟毛、ぺたんこ、ウェーブの維持が難しい髪質です。
そこで今回はデジタルパーマではなく、もうひとつ僕のお家芸とも言えるロングロッドを使ったクリープパーマです。
ロッドを外した状態から自然乾燥でこのように仕上がります。
パーマがなかなかかからないお客様に美容師が選ぶ技法はほとんどの場合「タイムの追加」「薬剤の上塗り」です。細くて腰のない髪にそれを繰り返すと、「チリチリになる」か、「髪がボロボロになるだけでカールしない」かのどちらかです。
今回のお客様は白髪染めをされているので後者だったわけです。
つまり、殆どの美容師が選ぶ手段は大きく間違っているわけです。
昔と比較してパーマをかける人は減っているため、多くの美容師はパーマの経験値が少ないか無いか、です。
韓国風パーマと称して太いロッドをがっつり巻いたり、2本のロッドを巻いたりしても、ごく一部の髪質を除いて大失敗に終わるでしょう。
さて、乾かしてみました。「乾かすだけ」です。
パーマは、理論と計算と予測と判断です。
ホットカーラーを巻く感覚で、巻きたいか所に出したい大きさ―のカーラーを巻けばそれだけで失敗が確定するのです。
ハッキリ言ってカットより難しい技術なのです。
乾かすシーンも含め、動画でもご覧ください。
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