どんなくせ毛でも慣れています。伸ばす自信があります。
触ってみると、いつもと違いました。先天性縮毛は何例も引き受けてかたのに・・・
絡まっているというより、大きな固りになって解れなくなっていたのです。固まりは大きいのだけで3つくらい、毛先がどこにあるのかがわかりません。
普通の判断なら、固まりを切ってしまい、ベリーショートから伸ばし直し、伸びるまではウィッグで待つことになるでしょう
でも切ってしまうとほぼボウズになります。女の子なのに・・・
新学期までにストレートになりたい・・・
解くことに決めました。
解くのはとても痛かったと思います。彼女は「痛い」とは言わず堪えていました。
手が空いたスタッフは皆、協力してくれました。
11時間後、解ききれず後日持ち越すことに・・・
帰り際、やすい代表は彼女に尋ねました
「君が、新学期までに絶対にストレートになりたいと決意しているなら、僕らは降りない。君はどう?」
彼女は小さな声で「お願いします」
もう心は決まりました。後には引けなくなりました。
2日目の7時間後、やっとほどけました。ようやく縮毛矯正がスタートです。
この写真の「befoire」はすでに解き終わった、17時間経過したときの写真なのです。
「after」は乾かしただけ。アイロンやブローはしていません。
そしてそこから6時間後、ストレートが完成しました。彼女は上を向いてくれました。自分の髪に触れて少し笑顔を見せてくれました。
もう、仕事とかビジネスとか、そんなのではなく、ただ、僕たちも嬉しかったですし、大きな達成感をもらいました。
髪の毛で人生が変わることだってあると思います。そんな時僕らは背負います。
それがプロだから。
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