人生初矯正は責任が重大、何度体験しても緊張します。
個人差はありますが、彼女たちの髪はもろく弱いため、過去に経験した髪の弱い人たちや特別くせの強い方の矯正体験を積み上げて集めたデータと技術が役立っています。
そういったデータと技術は、時にはエイジングヘア、ブリーチ毛の矯正、黒人、ハーフと、難易度の高いお客様の施術に相互的に使っています。
※afterは、ドライヤーの風で乾かすだけ、アイロン無し、ブロー無しです。
相棒のサオリは、若いけど矯正の知識と勘は非凡なものがあります。
どちらが主導権を握るでもない独特の波長の合わせ方は口で説明できない感覚です。歳も性別も違うのに自分がもう一人いる感覚で、ちょっと古いですが「全集中」で仕上げたストレートです。
僕らが目指すのは、ぎりぎり真っすぐだけど傷んでる、そんな悲しいストレートじゃなく風になびかせてやろう、と思って精一杯仕上げたストレートです。
どうか来年小学生になる彼女の人生にプラスになるストレートであって欲しい、そんな気持ちと、上記の技術論を融合して施術しているのです。
決して大げさでなくそんな気持ちなのです。
一部の美容師は、キレイ髪を手に入れたいお客様の気持ちを踏みにじってお金に変えるようなトリートメントや髪質改善を、効果が無いのが分かっていて必須の様に売り込みます。
大人のお客様であれば、お互いに分かっていて「ごっこ」をするのは構わないと思いますが、相手が子供だからこそ仕事に嘘があってはならないのです。
そういう美容師とは一線を画した仕事でありたい、そんな強い意志でもあります。
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