美容室に自粛要請をするかしないかで国と東京都の意見が合わず、そうしている間にも福岡の美容室で集団感染が発生したようです。
僕の感覚ではどうも論点がズレている気がするのが
「国に何をしてもらうか、県に何をしてもらうか、どんな店が営業しても良いのか」
という議論ばかりであるという事です。
でも本当にに必要な事は「殺菌はどのようにすべきか、蔓延をどう防ぐべきか」を、各業種別に専門家に説明指導してもらう事と実行に素早く実行に移すことではないでしょうか。
僕が若い頃から見てきた美容業界は消毒はかなりいい加減で、カットに使うクロスすら洗濯もしないで数日間使い回しの店ばかりでした。
そりゃ、クラスターも発生するでしょう。
ハッキリ言いますが、美容師で学生時代に化学が得意だった人は稀ですし、国家試験時に習った消毒法など全員忘れています。
新型コロナウィルスが収束するまで半年以上かかるかもしれません。その間日本中の美容室が休業するなどあまりにも現実的では無いと思います。仮に今から1カ月程度休業したとしても、再開したときにはしっかりとウィルス対策を講じなければ危険であることには変わりないのです。
もっともっと「ウィルス対策を真剣に学ぶ事」が最重要じゃないでしょうか。
例えば同じ飲食店でも美容室でも、ウィルス対策をしっかり講じている店と、何もやっていない店では危険度がかなり違うはずです。もちろん自粛対象になるはずもないスーパーでもコンビニでも病院でも100%防ぐのは不可能でしょう。
今のところ誰も教えてくれません。僕は危険度を減らせるだけ減らすために自力で調べまくりました。僕に除法をくれた某水族館の皆さん、近所の薬局の薬剤師さんに感謝とともに、僕自身が合格した「医薬品登録販売者」程度の知識で気が付くことから精一杯の安全対策を講じているのです。
今回ばかりは「お客様のため」というより「愛すべきスタッフのため」そして「大好きな美容師という職業を守るため」です。もっとも、スタッフが感染すればお客様にも危険が及ぶので当然ではありますが。
国も、県も、誰も守ってはくれません。いや、守る力などありません。それは阪神大震災の被災者である僕が経験したことです。自分の事は自分で守るしかないのです。
※ネイルのテーブルに間仕切りを付けました。お客様への歓迎は安全を担保してこそ成り立つと考えています。「これが万全かどうか」、より、「やらないよりやった方が良い事は全部やる」という考えです。
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