「傷みますよ」
「時間がかかります」
「できません」
など、難色を示される場合が多いと思います。
①お客様は就活のために暗染めしました。就職決まり、今のうちにカラーを楽しんでおきたいと考えました。
②インナーカラーに決まりましたが、ブリーチ後、写真2のようなムラになりました。しかしこのムラを一気に解決できるカラー剤は存在しません。「ブリーチを塗って明るさが揃うまで待つ」美容師もいますが、ただ傷むだけで揃うことはありません。
③暗い所に脱染剤を塗り、明るいところに染色剤を塗り、手作業で色を合わせます。
④オンカラーでパープルに染めました。
teamSでは、リスクは説明の上、可能である限り引き受けることにしていますが、
なぜ美容師は黒染めのブリーチを嫌がるのでしょうか・・・
それはブリーチ後に発生する予想できない「ムラ」が理由です。
人毛に含まれる自然な色素(メラニン色素)はブリーチで分解できますが、
人工的な色素はブリーチで分解できないからです。
「黒染め」と名のつくカラーに限定でブリーチが不可になると思っている方もいらっしゃると思いますが、決してそうではなく、トーンダウン全てのカラーに当てはまります。
ただ、特に「黒」は、どこからどこまでが「既染毛」で、どこからどこまでが「新生毛」なのか目視で判断できないため、さらに困難になります。そのため、慣れていない美容師であれば100%失敗すると思います。
さらに、手間も時間もかかるため、ホットペッパーなどで画一的に所要時間を決めて自動で予約を受けているサロンや、予約を詰め込んでいるサロンでは、予定時間を超えた施術ができないため、ムラになっていてもその時点で終了するしかないのです。
ですから、お客様が美容師に「トーンダウン歴」や「黒染め歴」を隠して施術を受けると、場合によっては悲惨な失敗に繋がりかねません。
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